シャモニーモンブランのハイキングコース案内#4 - バルム峠からポセット小針峰
はじめに
今日は、バルム峠からポセット小針峰のハイキングコースをご案内します。
本記事を読む前に、以下の記事を一読されることをおすすめします。
alpes.hatenablog.com
カテゴリ
- ハイキング
コース
シャモニー(1035m) ==== ル・トゥール(1453m) ---- バルム(2180m) ・・・・ バルム峠(2204m) ・・・・ ポセット小針峰(2201m) ・・・・ ル・トゥール(1453m) ==== シャモニー(1035m)
表記 | 移動手段 |
---|---|
==== | 電車 / バス |
---- | ケーブルカー / ロープウェイ / ゴンドラ |
・・・・ | 徒歩 |
登り
バス(シャモニー ~ ル・トゥール) 約30分。
ロープウェイ(ル・トゥール ~ バルム) 約30分。
徒歩(バルム ~ バルム峠) 約15分。
下り
徒歩(バルム峠 ~ ポセット小針峰 ~ ル・トゥール) 約3時間。
バス(ル・トゥール ~ シャモニー) 約30分。
ワンポイント
ル・トゥール氷河の末端にあるル・トゥールの村は名山岳ガイド、ミシェル・クロの出身地でもあります。
グランド・ジョラスをはじめ、マッターホルンの初登頂をなしえたエドワード・ウィンパーのガイドをつとめました。彼なくしてウィンパーのアルプスでの足跡はありえなかったでしょう。クロはマッターホルンの栄光と悲劇のドラマの悲劇の人であります。彼はマッターホルンの村ツェルマットに葬られています。(ウィンパーの墓はシャモニーの墓地の入ったところにあります)
バルム峠はシャモニーで最も雪の多いところで、冬は素晴らしいスロープになるであろう穏やかな山容です。
バルム峠の山小屋はフランス側にあります。その先にスイスとの国境を示す石の標識があります。ちょうど日本の山にある三角点と同じぐらいのものでした。ここにあるポールにはスイスのハイキングコースを示す標識とフランス側のハイキングコースを示す標識が仲良くつけられています。
ポセット針峰はフランス側ですからフランスの標識(灰色地に青色文字)にしたがって西に向かいます。
ピンクの花が見事なアルペンローゼの群落があちこちにあるアルプは観光客が全くこないので、モンブラン山群の展望を独り占めにして、のんびりとハイキングを楽しむことができます。
ポセット小針峰は針峰という名にはふさわしくない穏やかな頂上です。
頂上からはル・トゥール氷河、アルジャンチエール氷河そしてシャモニーの谷が一望できます。ル・トゥール村へのトレースは、ひきつづきモンブランを正面に眺めながら、最後は樹林帯にはいりフランス国鉄の駅のところに出ます。