ツェルマットのハイキングコース案内#4 - ツェルマットからブライトホルン
はじめに
今日は、ツェルマットからブライトホルンのハイキングコースをご案内します。
本記事を読む前に、以下の記事を一読されることをおすすめします。
alpes.hatenablog.com
カテゴリ
- スキー
- 登山
コース
ツェルマット(1605m) ---- クライン・マッターホルン(3820m) ・・・・ ブライトホルン(4164m) ・・・・ クライン・マッターホルン(3820m) ---- ツェルマット(1605m)
表記 | 移動手段 |
---|---|
==== | 電車 / バス |
---- | ケーブルカー / ロープウェイ / ゴンドラ |
・・・・ | 徒歩 |
登り
ロープウェイ(ツェルマット ~ クライン・マッターホルン) 約50分。
徒歩(クライン・マッターホルン ~ ブライトホルン) 約2時間~2時間30分。
下り
登りと同じルート。
徒歩(ブライトホルン ~ クライン・マッターホルン) 約1時間~1時間30分。
ロープウェイ(クライン・マッターホルン ~ ツェルマット) 約50分。
ワンポイント
クライン・マッターホルンへはヨーロッパ最長のロープウェイが2回の乗り換えで一気に富士山とほぼ同じ高さへとはこんでくれます。
もう、ここは万年雪の別世界で一年中スキーが楽しめます。
一流品のレンタルスキーとリフトの完備で、心得のあるスキーヤは10キロのダウンヒルの夏スキーが豪快に楽しめます。
リフトはイタリー側にも通じており、国境をこえてのスキーもごく自然で、ヨーロッパならではのスケールの大きなスキーができます。
ブライトホルンへの登頂ルートは、クライン・マッターホルンのロープウェイ駅から南のブライトホルンプラトーと呼ばれる大雪原に出て、このほとんど平らな雪原をブライトホルンの南斜面に向けて横断し、頂上の南側に回りこみ、次に頂上から南西にのびている雪稜にとりつきます。日本の山では体験できない広大な雪の斜面です。直接頂上目がけてダイレクトにこの大雪壁を登攀することもできますが、もちろんアイゼンとピッケルの領域となります。
天候さえよければ、楽しい雪上のプロムナードと頂上での展望が満喫できますが広大な雪原を歩くので、ガス等で視界がきかない時はたとえ他の登山者のトラックがあったとしても中止すべきでしょう。
標高を別とすれば、技術的には谷川岳の天神峠から頂上往復よりは容易で、いままでに、春山の雪の経験があれば、十分に登頂可能です。
しかし、スタートの際のアイゼン装着等の準備はゆったりと時間をかけておこなうなどして高度順化に心がけましょう。雪原にはどこにクレパスがあるかわかりませんので、単独は好ましくありません。ロープによるアンザイレンでの登山となります。
装備: 登山靴・スパッツ・手袋・帽子・ストック(ピッケル)・アイゼン・サングラス
(ストック(ピッケル)・アイゼンはツェルマットの運動具店でレンタルがあります)